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都の道 2 [遠征番外編]

京都の観光は、“観光バス” “観光タクシー” “市営バス” “地下鉄”など
数々ありますが、観光の場所は結構散らばっている上に、奥が深いですから
短時間で回るのには無理があります。

もし、初めて行かれる方は、“観光バス”が楽でしょう。
それでも、代表的な「東山(清水寺)」界隈と「嵐山」と「大原」は
地図を見ていただくと、ご理解いただけると思いますが、それぞれ、かなり離れています 
よくご存知の方に、ご相談されるのを、お勧めします。


さて、古都とは相反する最新建築から入りましたが、次の目的地に向かいます
京都駅の下に地下鉄烏丸(からすま)線の駅があり、アクセスし易いです

この烏丸線、京都の町を南北に走っており、開通当初は京都駅から北大路まででしたが
現在北は“京都国際会議場”、南は竹田駅まで伸びて
近鉄奈良線と相互乗り入れを行っており
近鉄で奈良方面から来ると、電車によっては「近鉄京都駅」ではなく
「地下鉄京都駅」に着くという、多少ややこしい話が待ってます。

地下鉄を降りて、階段を上がって これまた15年ぶりぐらいに
4年間 学・・・・・   いや遊んだ(^^;     学校に行きました。

今回の目的は、キャンパス内の重要文化財を改めて見ることです
まずは、明治17年(1884年)に建てられた

彰栄館(しょうえいかん)という名前です 
京都市内で現存する最古の赤レンガ建築です
1979年に重文の指定を受け、1980年から修復工事が行われています

つぎが、礼拝堂(チャペル) 明治19年(1886年)に竣工しています

日本に現存する最古の赤煉瓦造のプロテスタントチャペルです
1963年に国の重文指定、これも1987年から修復工事が行われました
外側はアメリカンゴシック様式ですが、内部は日本人の大工の手によって建てられました

ハリス理化学館 1890年(明治23年)竣工

その名の通り、J.N.ハリス(米国実業家)の寄付によって建てられた建物です
前2棟は米国人宣教師ダニエル・グリーンという人の設計ですが
ここは、英国王立建築士会正会員の仏人A・N・ハンセルという人の設計です
同じ敷地内に、米ゴシック様式と英ゴシック様式が並んでいます
当然この建物も、レンガ積みはイギリス積みです
1978年修復工事が行われ、1979年重文指定を受けています

そして、並びから行けば シンボルのこれ

クラーク記念館です ご覧のとおり2003年から修復工事中ですが

1894年(明治27年)竣工、アメリカ人のB.W.クラークの寄付が建設資金となっています
名前は、本人ではなく、23歳の若さで夭折した息子さんの記念ということです
設計はドイツ人 リハルド・ゼールで1894年(明治27年)竣工です
1979年に、設計図とともに重文指定となっています。

ここでは、20年ほど前には授業が行われていました、もちろん当時から「館内禁煙」でした
築令90年の重要文化財で、講義を受けさせた大学には頭が下がります
貴重な体験をさせていただきました。

他の建物も、普通に学校施設として使われています

そして、有終館 1887年(明治20年)竣工、彰栄館、礼拝堂と同じく、グリーンの設計。
当初は“書籍館”と呼ばれ、“有終館”という名前が付けられたのは1922年です。

実は、もう一つ「致遠館」という、有名なヴォーリズの設計した、これまたレンガ積みの
建物が、有終館の対面に建っているのですが、うっかり写真を撮ってませんでした(^^;
ので、写真は拝借

できたのは1916年(大正5年)
特徴的ではなく、周囲に溶け込むように建っています 
なお、ヴォーリズの携わった建物は、東側、相国寺にはいる道を挟んだ敷地にも存在します

ちなみに、ココ こんな建物があるのに、「建築学科」はありません
今思うと、もったいない気がします。

実は、京都は寺院仏閣だけでなく、こういった明治、大正の貴重な建築物もたくさん残っています

まぁ、有名な寺などに比べれば、歴史が浅いということになるのでしょう
なにせ「4代続いて一人前」 「先の戦とは応仁の乱」(笑) という土地柄
明治ぐらいでは、ごくごく普通なのかもしれません。


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エスねら!

レンガの建物って趣があって素敵ですよね!
ただ地震に弱そうで、日本に建ってって大丈夫なんだろうか?
っていつも思っちゃいます
勿論、単純にレンガを積み上げただけって訳じゃないんでしょうけどね(笑)
by エスねら! (2007-10-23 22:56) 

T2

>エスねら!さん こんにちわ

実は、在学時にはそこまで思い入れてなかったんですけど・・・
あまりに 当たり前にそこにあったものですから(笑)

単純なレンガの建物は弱いです
詳しく見てはいませんが
おそらく重要な建物は耐震改修をされているのでは?と思います
現在は、鉄骨コンクリートの上に薄いレンガを貼っていますね

でも、京都はそれ以上に街中も袋小路が多いですし
何しろ、町屋で古い建物が多く残っていますから
地震による火事も怖いと思います。

1830年以来大きな地震は起きてないらしいんですが
起きないうちに、もっと回収が進むことを祈ってます。
by T2 (2007-10-24 14:40) 

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